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【経験談】ストーカー被害を警察に相談しても頼りにならない理由

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ストーカーに関する事件では被害者が事前に警察に相談していたにもかかわらず、被害に遭ってしまうということが多く、事件のたびに警察の対応などへの批判が挙がります。

ストーカー事件と言えば、桶川ストーカー事件が有名です。その後もいくつものストーカー事件が発生していて、そのたびに警察の対応の悪さが取り上げられるので、警察の対応はそのたびに改善されてはいるのでしょうが、基本的には警察にはストーカー被害に遭った場合にも対応を期待してはいけないというのが僕個人の考えです。(もちろん被害届を出すのは大切ですが)

何故なら、警察は警備員ではないからです。

こんなことを書くと怒られそうですが、これは実際に僕自身がストーカーに悩まされていた時に警察に対して「どうにかして欲しい」とお願いした際に、警察の方から言われた言葉です。

一般的な警察のイメージと実際

一般的な警察のイメージ

誰かに何かをされて恐い思いをした時に警察を呼べば、すぐに駆けつけて悪い人を取り押さえてくれる。僕たちが日々安心して暮らせるために日々防犯と秩序のために働いてくれているのが一般的な警察のイメージかと思います。

かつての僕も警察に対しては、そのような素敵なイメージを持っていたのですが、ある日の出来事をきっかけに大きく変わりました。

事件が起きるまで警察は動けない

理想的な警察のイメージは、僕が勝手にイメージしていた理想の警察像だと気がついたのです。実際の警察は、防犯のために働いているのではなく、事件が起きた後の処理をしてくれる組織なのです。なので、ストーカーで悩まされていて身の危険を感じていたとしても、警察が守ってくるなんてことは期待できません。何故ならば「観の危険を感じている」という状態はまだ事件ではなく、警察はなにもしてくれないのです。正確に言えば、事件が起きる前には警察は何もできないのです。

逆に言えば、誰かに襲われて、怪我をしたとか殺されたのであれば、警察は動いてくれますが、被害者になる前のことは警察の仕事ではないのです。

さて、警察は事件が起きるまで動けないという前提があることを理解した上で、僕自身の身に起こった、ある日の出来事について書いていくことにします。

僕自身が遭ったストーカー被害での警察の対応

僕のストーカー

一般的にストーカー被害と言えば女性が被害に遭うとか、恋愛感情をこじらせた結果というイメージかと思いますが、男性でもストーカー被害に遭いますし、同性からも粘着されることはあります。誰かに粘着されるというのは、性別や恋愛関係は関係ないのです。

そんなわけで僕は男性ですが、かつて男性からのストーカー被害で悩んでいた時期がありました。

一応、書いておきますが、僕はすごくストレートな人間なので、それは恋愛感情をこじらせたものではなく、友人関係をこじらせた結果、ストーカー化したものです。当時は僕自身もかなり病んでいた時期なので、身の回りにも病んでいる人が多く、ストーカー体質な粘着質な人も多かったのが原因かと思います。

そのストーカーとはひょんなことから知り合って意気投合し、頻繁に遊んだり飲んだりするようになったのですが、あまりに破天荒な性格で一緒に居ると必ずトラブルに巻き込まれてしまうような「ヤベーやつ」だったので、次第に距離を置きたいと思うようになりました。

結果として、相手からの連絡が来ても無視をしたり、家に来ても居留守を使ったりして、相手から距離を置こうとしたりしたのですが、願いとは裏腹に、日々相手からの連絡の回数が多くなり、時として家の前で張り込まれるような状況が続きました。

今にして思えば、連絡を無視したり、居留守を使うなどで相手との距離を急に置こうとしたことで、相手を余計に混乱させてしまうことになったのだと思います。情緒不安定な人間に対してはそのような極端な対応をしてしまうと、逆上させてしまうことはよくあるケースかと思います。

何はともあれ、相手の行動が日々エスカレートしてく中で、僕は身の危険を感じるようになり、仕事終わりに家に帰る時も帰り道を変えたり、自宅に入る前には周りを確認したり、自宅に入っても電気を付けずに過ごすなどしなければいけませんでした

ストーカーがやってきた

ストーカーに見つからないように息をひそめるような生活を続けた努力もあってか、毎日何度も鳴っていた電話も来なくなり、しばらく何の音沙汰もなくなったので、ようやく諦めたかなと安心するようになったある日のこと事件は起こりました。

「もう大丈夫だろう」と、その日の夜は部屋の電気を点けて過ごしていました。

すると、夜中の1時を過ぎた頃「ピンポーン」と呼び鈴が押されたのでした。その瞬間「ヤバい!」と思いましたが、今更電気を消すわけにもいきません。

呼び鈴が連続で鳴らされ、落ち着いたかと思えば今度は携帯電話が鳴り続けます。幸いサイレントモードにしていたので、部屋の中に居るとは思われずに済んだと思いますが、もしも電話が鳴っていたと思うとゾッとしてしまいます。

呼び鈴の連打と携帯電話へのレ族着信がしばらく繰り返された後、今度は「居るんだろ!」などと叫びながらドンドンとドアを強く叩きはじめるのでした。

夜中なので家の前で叫ばれるのは周り近所にも迷惑です。しかしここで出て行けば何をされるか分からない。僕はただ部屋の奥で息を殺してストーカーが立ち去るのを待つしかありませんでした。

ところがその日は一向に帰る様子がなく、一時間ほど経過すると、今度はドアノブをガチャガチャと壊そうとするかのような勢いで乱暴に動かしたり、ドアポストに腕を無理矢理ねじ込んできたり、棒のようなものを使って鍵を開けようとし始めました。

「これはいよいよヤバい」と身の危険を感じた僕は110番通報をして警察に助けを求めたのでした。

110番通報で警察に助けを求めた結果

観の危険を感じ110番通報する

ストーカーと一緒に遊んでいた頃から、かなり無茶苦茶なことばかりする姿を何度も見ていたので、ドアを破壊して入って来ても全く不思議はありませんでした。あるいは窓ガラスを割られ部屋に侵入されるかもしれないという恐怖から、僕は藁にも縋る思いで110番通報をし、警察の助けを待つことに決めたのでした。

文章で書くと、その時の恐怖や緊張感はなかなか伝えられませんが、通報している声を聞かれるのも怖いくらいなので、「助けてください・・・男が来て部屋に侵入されようとしています・・・助けてください・・・」と、とてもとても小さな声で助けを求めるしかありませんでした。

電話の先の人に何度も聞き返されるくらいの小さな声だったので、いたずら電話と思われて切られたりしなくて良かったと思います。なんとか「事件であること」「身の危険を感じていること」そして住所を伝えて警察の到着を待ちました。

110番通報しても警察はすぐには来てくれない

自宅から徒歩3分くらいの距離に交番があったので、すぐに来てもらえるものだと勝手に想像していましたが、警察はそんなに早くは来てもらえません。

結局、通報から約25分ほど経過して警察が到着。

遅いとか早いとかの話ではなく、110番通報したらすぐに来てもらえるイメージがありますが、実際は30分とか1時間くらいは掛かるものだと思っておいた方が良いでしょう。

到着後の警察の対応

とにもかくにもようやく警察が来てくれたので、ほっとした気持ちでドアを開けることができました。

ただ、運が悪いことに警察が到着する少し前に、ストーカーは煙草を吸って一服していたようで、ドアを叩いたり、叫んだりというようなことをしていませんでした。

警察からすると、110番通報で駆けつけたものの、そこに居たのは煙草を吸っている男しかおらず、しかも部屋の中から出て来た通報者も男だったわけですから「110番をするような案件ではない」「大した事件でもないのに110番呼ばれて迷惑」という気持ちがあったかもしれません。

以下、警察とのやりとりです。

警「警察です」
ガチャ(ドアを開ける)
警「あれ?男じゃないか。どうされました?」
僕「男がドアを無理やり開けようとして部屋に侵入されそうになったんです。」
警「あの人ですか?」
少し離れた場所で別の警察と話しているストーカーを指す。

僕「そうです。」
警「特に何も問題がないようだけど・・・」
僕「いや、ずっと外で叫んで、ドアも思い切り叩かれて、ポストに腕を差し入れて鍵を開けられそうになったり・・・」
などと警察に110番通報をする必要があった状況を理解してもらおうと説明をしました。

深夜に突然やってきて外で叫んだり、部屋に侵入されそうになっているわけですから、十分迷惑行為でしょうし、犯罪にも該当するものと思うのですが、驚くことに僕の説明を聞いたあとの警察の対応は下記のようなものでした。

警「110番通報で助けを求めてるから女性かと思って来たら男性だし、彼(ストーカー)も特に不審な様子はありませんから、我々は帰りますね。」
僕「いや、ちょっと待ってください。ヤツをどうにかしてください。じゃないと安心できません・・・」
警「そう言われても何も問題なければ、我々にはどうしようもないんですよね。」
僕「夜中に玄関先で叫んだり、ドアを叩いて侵入しようとしててもですか・・・」
警「我々が見る限りではそんな様子はないですし、彼と話しても不審な様子はないですし。」
僕「いや、でも・・・」
警「彼も落ち着いてるみたいだし、少し遠くへ連れていくから。」
僕「遠くって?」
警「もう来ないように言っておくから。」
僕「パトカーとかじゃないんですか?また戻って来たらどうするんですか・・・」
警「我々も警備員じゃないんでね。不安だったら自分で警備員を雇うとかしてください。
私「え・・・」

最後に言われた「不安だったら自分で警備員を雇ってください」の一言で、僕は警察は正義の味方だというような僕の認識が全く間違いだったことに気が付きました。

彼らは防犯のためにいるのではなく、事件の後処理のためにいるのです。

つまり、このストーカーが部屋に侵入し、僕が殺されたりした後であれば、一生懸命に仕事をしてくれるのです。

自分の身は自分で守る

よく言われる話ではありますが、警察は防犯のためには動いてくれません。何か事件が起きた後に動いてくれるのです。逆に言えば、何かがあるまで動けないのが警察です。

つまり「殺されそう」「観の危険を感じる」程度では警察に動いてもらえません。相談はできるでしょうが特に警察が動いて防犯対策をしてくれるわけではないのです。

そこのところを勘違いしていた僕は「何かあった時に警察に相談してどうにかしてもらおう」「警察ならなんとかしてくれる」という発想になってしまっていたのでした。恐らくそれは僕だけではなく、多くの人が誤解をしているところだと思います。

身の危険を感じていても警察は事件を未然に防ぐための頼りにはならないと思った方が良いでしょう。自分の身は自分で守るしかないのです。それこそ僕の部屋に来てくれた警察が言ったように身の危険を感じるのであれば警備員を雇うというのが正しい選択になるのです。

ただ、実際問題でお金のあるVIPなら警備員を雇うのも簡単でしょうが、一般人は警備員を24時間雇うなんてことは非現実的なので、警察から「警備員を雇ってくれ」などと言われてしまうのはなんとも不条理な気もするのですが、警察の立場になれば「殺されそう」という訴えに対して、全てきちんと対応するのは不可能でしょう。

人によっては大げさに表現する人もいるわけですからいちいち真面目に対応していて、どうでも良い出来事に忙殺されて、もっと重要な出来事に対処できなくなるというのも本末転倒です。

とは言いつつも、最初に僕が男であることを確認した時の「男じゃないか」という言葉や、離れた場所に連れて行くからと、適当に数十メートル先まで歩かせる程度のいい加減な対応は疑問に思うところではあるのですけど、そういうものと思って諦めるしかないのでしょう。


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