この記事の目次
ギフト券詐欺被害に遭ったかもしれない人へのメッセージ
既にAmazonギフトカードのギフト券番号を教えてしまった方へ
Amazonギフトカードで「何らかの料金を払え」という話で、先方にAmazonギフトカードのギフト券番号を教えてしまった方は、早急にご自身のAmazonアカウントでギフトカードのコードを登録してみてください。先方に登録される前であればお金を取り戻せる可能性があります。Amazonギフトカードの登録方法
Amazonのトップページへ行き、アカウントサービスの項目の中からアカウントサービスをクリック。
Amazonギフト券・Amazonショッピングカードの項目の中のアカウントに登録をクリックお手持ちのAmazonギフト券の裏面に記載されているギフト券番号を入力してアカウントに登録するボタンをクリックしてください。
間に合わなかった場合は、Amazonギフト券を不正に取得しようとする詐欺にご注意くださいのページに「不審な相手にAmazonギフト券を送ってしまった場合」にAmazonカスタマーサービスにご連絡くださいとありますので、連絡してみてください。
身内がギフト券詐欺に引っかかってしまった
以下、僕の身内が経験したAmazonギフト券を使った振り込め詐欺の実例です。
「アダルトサイトのご利用料金が未払いです。」という、よく見る詐欺メール。初めて見た時は、身に覚えがありまくりでドキドキしたものでしたが「無視していれば済む話」なので、もうピクリとも反応しなくなった今日この頃。
「こんなメールに誰が引っかかるんだろう?」と思いつつも、未だに送られ続けるってことは、一定数で引っかかる人が居るってことなのかもしれません。
そんなわけで詐欺は他人ごとだったわけですが、意外にも身内が引っかかってしまうという事態になりまして、注意喚起の意味も含めて、その顛末をまとめておこうと思います。
アダルトサイトの料金未払いの督促メールを信じてギフト券詐欺に遭う
始まりは身内Bさんの携帯電話に届いた一通のメールからです。「以前利用したアダルトサイトの利用料金が未払いなので払いなさい」という内容。
そんなものは無視すれば良いだけですが、Bさんは遠い昔に興味本位でアダルトサイトを見た事があるとかで「もしやそれかも・・・」と思ったそうです。
さらに「このままだと裁判沙汰になって、家族や職場に迷惑がかかります。」という文言が続いていたことから、身内に迷惑を掛けたくないと思った真面目なBさんは、メールに記載されていた電話番号へ連絡をしてしまいます。
ちなみに、未払いとされた利用料金は128,000円で、自分ひとりで解決したくなる微妙な金額です。
Amazonギフト券を購入する指示に従ってしまった
Bさんが電話をかけると、担当者らしい人物が、弁護士だの、法律的にだの、裁判だの、職場や家族に迷惑をかけてしまうなど、気弱な人が聞くとビビってしまうかもしれないような内容を、もっともらしく説明して、支払い方法についての説明へと巧みに話を進めて行きます。
Bさんも単純に騙されたわけではなく「ちょっと怪しいかも・・・」という気持ちから「身内に警察がいる」とか「録音してる」などで多少の防衛をしようとしたようですが、最終的には信用してしまい、相手の指示通りに行動してしまいます。
先方が支払い方法として指定してきたのがAmazonギフト券でした。最近はLINEや楽天などの同様のカードで指示されることも多いようです。要する金券を得てそれで新たに実物のカードを購入したりして金券ショップなどで売り捌いて現金化するようです。
犯人側もなるべく効率の良く作業を進めるためになるべくバリアーフリーになるように完全にマニュアル化されている感じです。
銀行口座を使わないあたりで怪しさ全開なわけですが、Bさんは指示されるがままに、128,000円分のAmazonギフト券をコンビニで購入してしまいます。
ちなみにAmazonギフト券は50,000円カードがあるので、50,000円カードを二枚。残りの28,000円の端数は、金額を指定すれば店員さんが指定した金額を入力してくれて購入出来るようです。
不審に思った店員さんから忠告されるも断ってしまった
しかしながら、Amazonギフト券をこんなにまとめて買う人もそんなに居るわけがなく、店員さんも不審に思います。
例えばです、1,000円のAmazonギフト券を128枚買ったりするのであれば、何かの景品かも?などと思うかもしれません。しかし百歩譲って、それでも領収書を求められなかったりすれば、やっぱり不審な買い物です。
そんなこともあって親切な店員さんは「最近、詐欺に使われることも多いみたいですが大丈夫ですか?」と詐欺の疑いがないかと忠告してくれたようです。
しかしながら、騙される人は聞く耳持たずで、制止を振り切って支払ってしまうというのは、銀行系の振り込め詐欺でもよくあるお話で、Bさんも店員さんの忠告を無視してAmazonギフト券を購入してしまいました。
Amazonギフト券のギフト券番号を教えてしまった
指定の金額のAmazonギフト券を購入したら「再び連絡をくれるように」と指示を受けていたので再び連絡。
BさんはAmazonギフト券を初めて購入したようで、使い方が全くわからず、言われるがままに裏側の銀のシールをスクラッチして出てきたギフト券番号を教えてしまいます。
本人はまさかこれでギフト券の金額が使われてしまうなんて考えてもみなかったようです。
ギフト券番号を聞き終えた詐欺グループは「もし番号が間違っていた場合などでカードが使えなければ、また連絡します」と言い残して電話を切ったそうです。
それがお昼過ぎの出来事。
「あれ?もしかして詐欺?」と気付く
支払った金額はBさんにとって大金でした。支払った後もクヨクヨ悩んでいたBさんは、最初に送られて来たメールの一文をネットで検索して詐欺の可能性があることに気が付きます。
どうにかしたいと思ったBさんは、焦る気持ちもあったのか、何故かAmazonギフト券を購入する際に使ったカード会社に電話をしたそうです。
そんなことをしてもカード会社が何かを対応してくれたりするはずはありませんが、一応話は聞いてくれたようで「怪しいと思わなかったんですか?」などと呆れられたようです。この場合、カードを不正使用されたわけではなく本人が使用したわけですからクレジットカード会社が守ってくれるわけがありません。
「お金が戻って来ることはほぼ無いと思われます」という有り難いお言葉をいただいて、Bさんは途方に暮れてしまいます。
ギフト券詐欺への対応
ギフト券詐欺に遭ってしまったBさんから「詐欺に遭いました」という連絡が来たのは夜の9時頃。
僕はその時、仕事仲間と叙々苑で祝杯をあげようとしている頃でした。短時間で二十通くらいのメールが届いていたのでBさんが気が気じゃないのは伝わってきましたが、仕事仲間との大切な時間を中断するわけにもいかず、結局家に辿り着いたのは夜の12時頃。
机の上にはAmazonギフト券が置かれていました。
落ち込むBさんに「相談しない」「忠告を無視する」「疑わない」などは、典型的な詐欺に遭う人の行動パターンであることを話し「詐欺に引っかかりやすい性格だから遅かれ早かれで詐欺に遭っていたはず。被害額が12,8000円程度で終わったのは不幸中の幸いかもしれない」などのお話をしました。
僕自身もその時点でお金は戻ってこないだろうと思ったので「授業料と思って諦めなさい」とBさんに言うしかありませんでした。
Amazonへ連絡してみよう
騙されたのは悔しいけど諦めるしか無いとは思いつつも、タダで128,000円もの大金を詐欺師グループにくれてやるのは腹立たしい話です。そこで一縷の望みを託して「Amazonに連絡してみよう」と考えました。
ギフト券の番号を詐欺グループに伝えてからすでに10時間以上が経過していたので、時既に遅しの可能性が大きいですが、やれることだけはやっておきたいと思ったのです。
Amazonギフト券の番号はAmazonが管理しています。つまりは、Amazonに詐欺に遭った旨を説明すれば、もしかしたらカードを無効にしてくれるかもしれない!と考えたのです。
淡い希望を抱きつつ、まずは解決策や対応に関しての説明が無いかとAmazonのページ内を探してみました。
でもそんな情報はありません。購入した商品が届かないなどの詐欺に遭った場合の情報などは見つかりましたが、Amazonギフト券で騙された場合の情報は見つかりませんでした。当時はまだギフト券詐欺なんて言葉がなくAmazonも特に対応していなかったものと思われます。
2019年6月現在では、同様のギフト券詐欺が多いのでしょう、Amazonも「ギフト券詐欺にご注意ください」というページを用意してギフト券詐欺に遭わないように注意喚起しています。
そのページ内でもカスタマーセンターへ連絡をするようにと指示があります。
Amazonギフト券をアカウントに登録してみよう
Bさんが詐欺に遭った当初はまだAmazon内にギフト券詐欺に関するページがなかったので、いろいろと情報を探すしかありませんでした。
Amazonの問い合わせページを探している時にAmazonギフト券のページに辿り着きました。他に解決方法もなさそうなので、自分のアカウントにAmazonギフト券を登録してみて、カードの状態を確認してみることにしました。
ギフト券の裏面に記載されているギフト券番号を打ち込んで、アカウントに登録するボタンをクリックしてみました。通常であれば、それでアカウントにギフト券が登録されて金額が追加されるはずです。
すると画面意表示されたのは「アカウントに追加されました!」のメッセージ。
「あれ?もしかして使われていない?」もしやと思った僕は、残りの二枚のカードの番号も登録してみることにしました。そして、どちらも無事にアカウントに追加されました!」のメッセージが表示されました!
しかし、安心するのはまだ早いかもしれません。「もしかして同じ番号を何度も登録できる・・・?」そんなことを思った僕は、試しに同じ番号をもう一度打ち込んでみると・・・
「このAmazonギフト券は既にお客様のアカウントに登録済みです」のメッセージが。
「やっほー!」
間違いなくAmazonギフト券は使われていない!そう確信した僕は思わずガッツポーズしてしまいました。
どうやら詐欺グループにAmazonギフト券は使われていなかったようで、一度は諦めた128,000円は、無事僕のAmazonアカウントに登録されました。(僕のお金ではないですが)
最近の傾向
Bさんがギフト券詐欺に遭った当時は、口頭でギフト券番号を伝えるという方法が取られていたようですが、当然のように15桁もある番号を口頭で伝えると間違いも発生しやすいです。だからこそ「使用できなかった場合は再度連絡する」というようなことを詐欺グループも言っていたのだと思います。
最近は間違いを減らすために写真を送信させるなどに変わっているほか、カード自体を送付させたりすることもあるようです。
そのほか、本来のギフト券の持ち主が登録できたにもかかわらず、詐欺相手からのクレームが優先されて本来の持ち主のアカウントから金額が引かれるということもあるようなので、カードを不正使用を未然に防げた場合でも必ずカスタマーセンターに相談をしておく必要があるようです。
加えて、ギフト券を購入する場合も注意が必要です。ギフト券ショップやネットなどで格安なギフト券が販売されていたりしますが、詐欺に絡んでいるギフト券の可能性も高く、被害届が出された場合にカードが無効になるなどの二次被害も出ているようです。Amazon自体も正規販売店からのみ購入するようにと警告しているので、格安のギフト券を見つけても購入するのはやめたほうが良いでしょう。
ギフト券詐欺には気をつけよう
今回は幸運にも今回は詐欺に遭わずに済みましたが、Amazonギフト券に限らずで、その他のギフト券を使った詐欺も多くなっているようなので、常日頃から詐欺はあるモノだと認識して注意をしておく必要があるでしょう。
ギフト券自体は非常に便利で、一昔前の図書館のように景品にしたり、誕生日プレゼントなどでも使いやすくて便利なものですが、それを悪用する人が居るというのは非常に残念なことですね。
とにもかくにも、この手の詐欺の基本は何があっても無視がベストな選択です。気をつけましょう。