ずっと使っていたまな板が古くなったので、新しいまな板を買いました。買ったのは黒いまな板です。
黒いまな板が登場したのはもうかなり昔の話だと思うのですが、従来の木製や白色のまな板の常識を覆す黒い色のまな板は、僕にとって非常にセンセーショナルでスタイリッシュでなんだかオシャレに見えたのでした。まな板と呼ばずにカッティングボードと呼びたくなるのが黒いまな板なのです。
そんなわけで「次にまな板を買うチャンスがある時は、絶対に黒のまな板を買おう」と思っていたのでした。
そんな僕がいざ黒いまな板を買って使ってみた結果、黒いまな板は今後二度と買うことは無いだろうと思うようになりました。
以下、黒いまな板のメリットとデメリット、そして黒いまな板を買ってはいけない理由です。
この記事の目次
黒いまな板のメリット
黒いまな板はオシャレに見える
黒いまな板からは生活感が感じられないので、キッチンに立て掛けて置いてるだけでもオシャレでスタイリッシュに見えます。
実際問題で、僕はその効果だけを狙って黒いまな板を買ったと言っても過言ではありません。なんとなくオシャレな自分を演出したかったのです。
黒いまな板は野菜がよく見える・・・のか?
黒いまな板がテレビのショッピングチャンネルで宣伝されていた時に野菜の視認性が良くなると紹介されていました。
黒いまな板が開発されたのは、本当可どうか判りませんが、弱視力の方でも安全に料理が出来るように視認性を良くするのが切っ掛けだったとのこと。大根やタマネギ、白ネギ、などの明るい色の野菜を切る際に、一般的な白い色のまな板だと野菜が見えなくなって怪我をしてしまいやすいということのようです。
確かに大根などの明るい色の野菜を切る際には黒いまな板の方が断然見やすくなります。
しかし、世の中には暗い色の野菜もあるわけで、ゴボウやピーマン、椎茸等の色の濃い野菜は視認性が良くなるかと言えばそれほどでもありません。
要するに白いまな板の逆になり、白いまな板で見えづらいものは見えやすく、白いまな板で見えやすいものは見えづらくなります。なので、黒いまな板だから視認性が良いということにはならないような気がします。
黒いまな板を買ってはいけない理由
オシャレな暮らしに憧れている僕は、オシャレに見える黒いまな板を手に入れて、いつもルンルン気分で料理をしていました。
しかし、しばらく使い続けていると、あることが気になってきたのでした。それを考え出すともう黒いまな板は二度と買わないと思うようになるのです。
黒いまな板は裏表が判りづらい
黒いまな板は裏表が判りづらいです。
白いまな板なら、いつも使っている面は綺麗になっていますし、刃物跡もすぐに見えるので、間違って裏側を使ってしまうということはありません。
しかし、黒いまな板は刃物跡が見えづらいので、使う前にはいつも裏表がどちらかが判りづらく迷ってしまいます。
まな板は使わない裏側って結構汚れますよね?黒いまな板だとそれが判らないのです。
たとえ裏側もいつも綺麗にしていたとしても、やはり食材を乗せる面はいつも決まった面を使いたいですよね。どちらが表裏なのか判らないまま使わなくてはいけなくなる情況は非常に不安でストレスを感じるものです。
もしかしたら汚れている裏側を知らず知らず使っているのかもしれないと考えると料理も美味しく感じなくなります。
黒いまな板は汚れが判らない
白いまな板の場合、ずっと使っていると、刃物跡が黒ずんできたり、まな板自体が着色してきます。
そして汚れが酷くなるまえにキッチンハイターなどで漂白消毒したりするのですが、黒いまな板の場合は汚れが見えません。
汚れが見えないから汚れていないわけではもちろんありません。確実に汚れているはずですし、使用していてその度合が判断出来ないので不安になってきます。時々漂白消毒はするのですが、本当に汚れが落ちているかどうかも判らないのです。
黒いまな板だと汚れが見えないなんてことは、少し考えれば分かりそうなことですが、残念ながら僕は黒いまな板を使ってみるまでその現実に気が付くことができませんでした。
そして「きっと汚れだらけなんだろうなあ・・・」「もしかして裏かなあ・・・」などと思い始めると、料理は楽しくなくなります。
結局、白いまな板を買いなおしました
しばらく黒いまな板を使ってみたものの、気分良く料理出来ないのはストレスだったので、結局白いまな板を買い直すことにしました。
白いまな板を再び使い始めて改めて思ったのですが、白いまな板の方が断然清潔感があります。そして明るい色なので、料理自体も楽しくなるように思います。野菜だって白いまな板の方が見やすいように感じました。
余談ですが、姉とキッチン用品について話す機会があった時に、黒いまな板のことを話してみると「そんなものは恐くて使えない」としかめ顔で即答されました。賢明な主婦ならすぐにそのことに気が付くものなのですね。
やっぱり普通が一番というか、まな板が白いのにはそれなりの理由があったのです。
余計なお世話かもしれませんが黒いまな板を購入しようとお考えの方は、そのあたりを考慮された上で購入された方が良いんじゃないかと思います。ご忠告まで。