我が家は共働きなので子供は保育園へ通わせています。
保育園へ子供を通わしてもらっているお陰で、安心して仕事に出かけられるのですが、インフルエンザなどの感染症に罹ってしまうと感染拡大防止のために一定期間は保育園へ通えなくなります。
なので、保育園に通わせられない間の子供の面倒は、必然的に親が看なければいけなくなるわけです。もちろん仕事を休む必要があります。
いくら事情が事情とは言え、それだけの期間ずっと仕事を休むのは実際問題で厳しいので、困った事態にならないようにするために予防接種は接種するようにしています。
ところが、予防接種を接種してても、罹る時は罹ってしまうのです。
予防接種しても水疱瘡になってしまった
ある日のこと、次男の身体が熱い事に気がついた妻が子供の体温を計ったところ、40度近い熱が出ていたので子供を掛かり付けの病院まで連れていきました。
次男は2歳なので、いろいろな病気になってしまうピークの時期でもありますから、風邪をひいたり、熱を出したりはしょっちゅうなので、今回もいつもと同じような感じで「とりあえず診てもらおう」と病院へ向かいました。
受付と問診を済ませていざ受診。
お医者さんが聴診器を当てる為に服をまくり上げたところ、身体に出ている発疹を見て「あー、これ水疱瘡ですね」と一瞬で判断。
え?
水疱瘡?
予防接種は受けたよなー?
医「予防接種受けましたか?」
私「えぇ、確か受けてるはずですけど・・・」
医「ちょっと母子手帳見せてもらって良いですか?」
私「あ、はい」
パラパラパラ・・・
医「ちゃんと受けてますね」
私「えぇ・・・」
医「予防接種を受けてるから症状が軽く済んでるんですけど水疱瘡ですね」
子供の身体に出た赤い発疹を指差しながらうなずくお医者さん。
え?
予防接種を受けたのに感染しちゃうの?
うーん。
インフルエンザについては予防接種を受けても感染してしまうことがあるってことをニュースで知って驚いたわけですが、水疱瘡も予防接種を受けていても感染してしまうものだとは知りませんでした。
ちなみに、お医者さんの説明によると、通常は水疱瘡では40度近い熱は出ないとのこと。このような場合、別の病気を併発してしまっている可能性があって、肺炎などの危険性もあるので、呼吸等の様子には気をつけながら様子を見てくださいという指示をいただきました。
予防接種を受けていても水疱瘡になることもある
「予防接種を受けたのになぁ・・・」となんだか腑に落ちない気持ちで帰宅。家で待っていた妻に伝えると「えー!予防接種受けたのに!?」とやはり驚いた様子。
納得いかないので調べてみると、意外と沢山の方が予防接種を受けたにも関わらず感染しているようで、それほど珍しいことではないようです。
予防接種という呼び方のせいもあると思いますが
予防接種を受ける=その病気にかからない
とばかり思っていました。
でも実際はそうではなく
予防接種を受ける=感染しても症状が軽く済む
というのがどうやら正しい認識のようです。
そうなのか・・・。
そうだよね・・・。
妻も水疱瘡になってしまった。妊婦は注意が必要。
予定外で子供を保育園に通わせられなくなり、どうやって夫婦で仕事の遣り繰りをして登園できない期間を乗り切るかを考えなくてはいけなくなりました。
どうしたものかと頭を抱えている時に妻が「アタシも水疱瘡になったかも!?」と騒ぎ始めました。様子を見ているとお尻あたりに赤い発疹が沢山出ています。
通常は水疱瘡は一度経験してしまうと二度目はほとんどの人が感染しないのですが、実は妻は水疱瘡を経験していなかったのです。
慌てて病院に行くと、案の定で水疱瘡に感染してしまっていました。妻も予防接種を受けていたので症状は軽く体調不良はほとんど無いというのが不幸中の幸いでした。
ちなみに妻が水疱瘡を経験していないと分かったのは次男がまだお腹の中に居る妊娠中。
妊娠中に水疱瘡に掛かると胎児に悪影響を与えることもあるようで、本来ならば水疱瘡を経験していない女性は予防接種を受けておくべきだったようなのですが、自分が水疱瘡になったことが無いということを知らなかった妻は予防接種を受けずにいたのです。
気が付いた時にはすでに遅し。
妊娠してしまっていて予防接種も受けられない為、水疱瘡が流行しているなどというニュースを聞くと気が気でなく、毎日祈る様な気持ちで過ごしていたのを思い出しました。
幸いにも何事もなく出産を終え、その後、次男の予防接種と一緒にカミさん自身も予防接種を受けて「これで一安心」と思っていたのに、二人とも水疱瘡に罹患してしまうとは。。。
妊娠中ではなかったこと、妻も水疱瘡なので出社できなくなってしまったということで、不幸中の幸いと言いますか、登園禁止期間の子供の面倒は妻に任せることができました。
水疱瘡になってしまったら・・・
水疱瘡になってしまったら、保育園や幼稚園の場合は登園禁止になります。
水泡が乾いてかさぶたになれば、お医者さんに登園許可証を発行してもらい再び登園できるようになります。期間的にはおおよそで1週間程度はかかるようです
大人の場合は、水疱瘡になったからと言って、いつまで休む必要があるなどの決まりは特に無いので、仕事をしている場合は勤め先との話し合いをして各々が決めれば良いことのようです。
妻の場合は体調も悪くないのですぐに出勤しようと思えば出勤出来る様子でしたが、接客業ということもあり、他のお客さん(特に妊婦さん)などに感染させてしまう可能性もあるため、大事を取って一週間の休みをいただきました。
ちなみに僕は麻しん(ハシカ)を経験しておらず、大人になってから感染しました。夏の暑い日に今まで経験したことのないような高熱が数日続き、冷蔵庫の中の水分の貯蔵が切れた時点で「このままでは死んでしまう・・・」と思い、病院に行く事を決めて麻しんと診断されました。
体中に発疹ができ口の中は口内炎だらけで、皮膚は数日経つとボロボロと剥がれるようになり、なんとも見窄らしい姿になりました。「大人になってからの麻しんは辛い」とは聞いていましたが、僕が経験した中では最も辛かった病気の一つです。
なにはともあれ、予定外で長期間子供の面倒を見なくてはいけなくなったことに対しては「せっかく予防接種を受けたのに無駄じゃん!」という気持ちはありますが、あまり辛そうでは無い子供の様子を見ていると「予防接種を受けておいて良かったなぁ」とも思うのでした。