初詣などで神社に行くと必ず「おみくじ」買うのが一つのイベントになっています。
ただの印刷された紙が100円と思うとボッタクリ価格も良いところですが、大吉が出たりするとそれだけで気分がよくなれるわけで、100円でここまで良い気分になれるものは世の中にそうそう無いと思うのですついつい引いてしまうのがおみくじなのです。
年に数度はかならずおみくじを引くおみくじファンでありながら、実のところおみくじについてよく知りません。たとえば吉と中吉を比べてどっちの順位が良いのか?とか、何を基準に木に結べば良いのか?など基本的なことから知らないのです。
なので、おみくじの順位と木に結ぶ理由について調べてみることにしました。
おみくじとは?
おみくじとは吉凶を占うためのくじ。御神籤などとも書くように、神事に関わることなので、おみくじが購入できるのは神社や仏閣など神様を祀る場所となり、お寺などにはありません。
おみくじの順位
おみくじの基本的な順位
おみくじの基本的な順位は下記のように決められています。
良い 大吉→吉→中吉→小吉→末吉→凶 悪い
神社本庁のページ記載の情報なので間違いないと思います。
吉と中吉の順位がややこしい
大吉と吉はどっちが順位が良いかは誰でも知っていると思いますが、吉と中吉では判断に悩む人も多いと思います。答えは大吉の次が吉となり、中吉は吉の下の順位になります。
凶の意味
凶の意味についても調べてみました。
不幸な,不吉なというような意味があり、基本的には縁起の良い吉の反対語となります。
おみくじの順位は神社によってもまちまち
おみくじの順位は基本的には上記で間違いないと思いますが、実は神社によってまちまちでアレンジを効かせて大凶などが存在する場合もあるようです。
おみくじを結ぶのは何故?どんな時に結べば良い?
おみくじを結ぶのは悪い時
せっかくひいたおみくじですが、残念ながら悪い運勢が出てしまうこともあります。一般的には良いおみくじは持ち帰り、悪いおみくじは結びつけて神社に置いて帰るようです。
結果に関わらずおみくじは持ち帰るべし
しかしながら、どんな結果であれ、持ち帰っても良いという神社も多いようです。理由を調べてみると素敵な答えが見つかったので、下記に引用させていただきます。
神社境内の木の枝に結んで帰る習わしもありますが、持ち帰っても問題はなく、引いた「おみくじ」を充分に読み返し、自分自身の行動に照らし合わせてみたいものです。
神社本庁/おみくじについて
その年の指針を与えてくれるものですから、財布や定期入れなどに大切に保管して、度々読み直して参考にするべきものなのです。
もちろん吉凶に関係ありません。吉と出ていても御神籤に書かれていることを守らねば凶に転じますし、凶と出ていても注意事項に気をつけていれば災い転じて福となすこともあるのです。
ところが一般には、ざっと目を通した後は境内の木々の枝に結んでおしまいです。これは明らかに間違っています。なぜ、このような方法が一般に広まったのかというと、枝に「結ぶ」ことにより、「産土神(むすびのかみ)」のちからを得て、吉であれば成就させ、凶であれば祓ってしまおうという民間信仰によるようです。御神籤がご託宣であるということを忘れてしまった結果なのでしょう。
辛國神社/御神籤について
「凶のおみくじを利き腕と反対の手で結べば、困難な行い=修行をしたことになり、凶が吉に転じる」という言い伝えがあります。このためあまり良くなかったおみくじは境内の「みくじ掛」などに結ばれていく方がいます。 よい結果のおみくじは自宅に持ち帰る方も多くいらっしゃいます。
おみくじ雑学/寒川神社
大吉であっても浮かれずに精進するようにとか、凶でも用心して誠実にすれば神様のご加護がある、といった人生の大切な導きなのです。いたずらに喜んだり失望することではなく、その導きを守ることが大切です。このようなことから、持ち帰り時々読み返すことが良いようです。
おみくじの内容や運勢を神に託すという意味で境内の樹木に結ぶことが行われてきました。
石川県神社庁/おみくじの扱いはどのようにすれば良いのですか?
つまりは、おみくじに書かれている言葉を大切にして、時々見返して、自分自身の行動を省みたりするために利用したりするのが良いようで、書かれている内容の善し悪しに関わらず持ち帰って良いというわけです。
なかなか理にかなっているというか、説得力がありますね。
僕の今年のおみくじは中吉だったので思わず結びつけて帰って来てしまいましたが、今後は内容に関わらず自分自身を良い方向に向かわせる為の有り難い言葉として大切にしたいと思います。
おみくじ関連参考サイト
おみくじについて(神社本庁)
御神籤 (おみくじ)について(辛國神社)
おみくじ雑学(寒川神社)
おみくじが引けるサイト
愛宕神社(東京都)